沿岸（えんがん）、沖合（おきあい）、遠洋（えんよう）の3つの漁業（ぎょぎょう）の違（ちが）いは何かな？

沿岸（えんがん）漁業（ぎょぎょう）

5～10トンくらいの小さい船で、家族（かぞく）で漁業（ぎょぎょう）を行っている人が多いのが特徴（とくちょう）です。
みんなが住（す）んでいる町のすぐ目の前の沖（おき）で漁（りょう）をするので、その地域（ちいき）ならではのお魚をとってきます。
地域（ちいき）によって色々な漁法（ぎょほう）があり、また季節（きせつ）によってもとれるお魚が違（ちが）ってくるので、まさに旬（しゅん）を感（かん）じながら漁（りょう）をしています。
カキ・ホタテ・ワカメなどを育（そだ）てて収穫（しゅうかく）する養殖業（ようしょくぎょう）も、この沿岸（えんがん）漁業（ぎょぎょう）にふくまれます。

沖合（おきあい）漁業（ぎょぎょう）

日本から2～3日で帰れるところが漁場（ぎょじょう）で、20～150トンくらいの漁船（ぎょせん）をつかい、漁法（ぎょほう）は「巻（ま）き網（あみ）漁法（ぎょほう）」などでイワシ、サンマ、サバ、アジ、イカなどをとります。
お魚をとっている数は、日本の漁業（ぎょぎょう）のなかでも一番おおく、漁業（ぎょぎょう）全体（ぜんたい）の約（やく）40％もあります。

遠洋（えんよう）漁業（ぎょぎょう）

太平洋（たいへいよう）をはじめ大西洋（たいせいよう）やインド洋（よう）など世界（せかい）の海が仕事場（しごとば）（漁場（ぎょじょう））です。漁法（ぎょほう）は、マグロをとってくる「延縄（はえなわ）漁業（ぎょぎょう）」、カツオをつりざおをつかってつる「カツオ一本釣（づ）り漁業（ぎょぎょう）」、ニュージーランドなどでイカをとってくる「イカつり漁業（ぎょぎょう）」、大きな網（あみ）をつかって漁（りょう）をする「トロール漁（りょう）」、「海外巻（ま）き網（あみ）漁（りょう）」があります。
さいきんは、お魚が少なくなったこと（資源（しげん）の減少（げんしょう））や外国が漁業（ぎょぎょう）のできる場所（ばしょ）をせいげんしている（200海里水域（かいりすいいき））ため、日本の船が自由（じゆう）にお魚をとることがむずかしくなったので、お魚をとる数がへっています。

出典（しゅってん）：宮城県北部鰹鮪漁業組合（みやぎけんほくぶかつおまぐろぎょぎょうくみあい）